遠い世界で逢いましょう










         「ジョーって結構負けず嫌い、でしょ」
         「どう、し て?」

         「じゃなかったら、ここに居る訳が ない、から」




         時に場所は某テーマパーク内ホラーハウス前。
         先達て、訪れた際には多々アクシデントが発生し、結局 ろくろく観ることもならず ほうほうの体(てい)で
         テーマパークを後にした『 事実 』は 記憶に生々しく──────






         「負けず嫌い」

         「頑固者」

         「見掛け倒し」

         「はったりかまし」

         「えぇ格好しぃ」

         「虚弱体質」

         「猫かぶり」

         「ブラック野郎」















         「今回、も 無駄に帰らなくちゃいけない、みたい ね」

         「済まん」





         ────フランソワーズは ジョーと2人で所謂『 デート 』に来たつもり、だったのだ が。
         何処からか 湧いてでたジェット、と ジョーの 極めて低レベルな口喧嘩が 何故か勃発してしまい、傍観を余儀なくされている。
         ジェットに無理矢理付き合わされたアルベルトもまた、フランソワーズ同様、で。

         ────という 経過を経て 現在に至る訳であったり。










         「捨てておけばいい 子供じゃないんだからな」
         「‥‥子供って気はする、けど」





                        ─────────絶対、に 長引くだろうし









         「「付き合うだけ 無駄」」








         ────流石、それなり に 付き合いの長い『 彼等 』の コト。
         見切りの付け方 非常に早く───‥‥しかし、置き土産は きっちり残して。















                             「2人ともーっ!日付が変わるまでには帰るのよーっ」









         ────────島村さんの『 春 』は、まだまだ 遠いよう で ある。










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「突発性低気圧」の続き 11900hit 黒島 美和子 様へ
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