その .




















聴こえたのは、微かな声量(こえ)
発した主はといえば────────…




シートに背中を預け、コーヒー缶片手に眠りこけている。

それはもう───…










誰よりも
幸福(しあわせ)な笑顔、で

























「呑気っつーか、大物っつーか…」



盛大な溜息を付いてジェットは、自分のジャケットを脱いで眠るジョーに掛ける。



「お前に呑気、だと云われる様じゃ───…終わり、だな」
「どういう意味だよ」
「深読みするな 学習しろ 愚か者」
「だぁれがっ」
「お前」
「……………」




「いいんじゃない?…『らしく』て」

「らしい、ねぇ…」




3対の瞳が、傍らで穏やかな寝息を立てる、青年の表情(かお)に注がれ──────…微笑う。








「喧嘩売ってんのが?」

「じゃれるのが、か?」

「やっぱ売ってんじゃねーか!」



───…全部、よ」








筆舌し尽せぬ過去(きおく)

生き延びた 悪運と




───…そして











護りたい『存在(なかま)』に








出逢えた 奇蹟、に
























───…それにしても 腹、減ったよなぁ」

「だったら張大人のお店に寄っていく?本当は明日にしようと思ってたんだけど」

「久しぶりに行ってみるか」



意見が一致した処でアルベルトは煙草の火を揉み消し、アクセルを更に強く踏み込んだ。













注がれる、真っ直ぐな視線



繋いでゆく、想い

紡いでゆく、決意


















永遠(とわ)に続く『戦い』の その未来(さき)









それぞれの想いを胸に秘めて
















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電子同人誌投稿分の改訂版
主役は誰だ(笑)






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